文部科学省は2023年度大学の世界展開力強化事業で、米国などとの大学間交流について筑波大学など13件を採択した。採択校のプログラムを質の保証を伴うものと認定し、大学教育再生戦略推進費から事業を支援する。

 文科省によると、事業には全国の国公私立大学から18件の申請があり、日本学術振興会の世界展開力強化事業プログラム委員会で審査し、13件を採択事業に選んだ。

 筑波大学はオハイオ州立大学と連携し、国際スタートアップ人材、金沢大学はニューヨーク州立大学バッファロー校など8校と次世代グローバル人材、名古屋大学はノースカロライナ州立大学など9校と分野横断型日米共創人材、広島大学はテキサス大学オースティン校など3校とAI時代を開くグローバル人材を育成する。

 東京外国語大学はカリフォルニア州立大学ノースリッジ校など米国、韓国、フィリピンの8校、東京藝術大学は南カリフォルニア大学、琉球大学はハワイ大学ヒロ校など米国、台湾の5校とともに、STEAM教育を推進して新時代の人材を育てる。

 大学の世界展開力強化事業は国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力強化を目的に文科省が2011年度からスタートさせた。日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受け入れを目指す取り組みを支援している。

参考:【文部科学省】令和5年度大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業」~米国等との大学間交流形成支援~の選定事業の決定について

大学ジャーナルオンライン編集部

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