東京大学発のスタートアップ企業で、大学の資金調達手段拡大を目指すアルムノートは、寄付文化の醸成を目的としたオンラインイベント「Giving Campaign(ギビング・キャンペーン)2023」を2023年10月23日から11月12日まで開く。
アルムノートによると、このイベントでは研究室やサークルなど学生団体が期間中の1週間、特設サイトを通じて投票や寄付を呼び掛ける。投票が多いほど各団体はイベントのパートナー企業から多くの支援金を受け取れる仕組み。
3週間のイベント期間中、第1週は東北大学、広島大学、九州大学、大妻女子大学など13校、第2週は京都大学、島根大学、明治大学、立命館大学など8校、第3週は東京藝術大学、大阪大学、金沢大学、西南学院大学など12校が登場する。
このイベントは2021年の第1回から数えて4回目。これまでの3回のイベントで累計31大学の950団体に対し、約19万人の応援と約1億3,000万円の寄付が集まった。今回は過去最多となる34大学、約950団体が参加する。
大学経営を取り巻く環境は少子化の波と国の支援の減少などから厳しさを増している。これに伴い、研究室やサークルなど学生団体に支給される予算も先細りしてきた。欧米に比べ、大学や学生団体に対する寄付が少ないことも今の苦境をより厳しくしているといわれる。