2023年11月6日、学校法人慶應義塾は東京都港区の複合施設・麻布台ヒルズに予防医療センターを開設した。新宿区の慶應義塾大学病院にあったセンターを拡張移転するもので、健康診断など予防医療の拠点として活用する。
慶應義塾によると、予防医療センターが開設されたのは、森JPタワーの5、6階。広さは約3,900平方メートルで、大学病院内の旧施設より約2倍になる。
生活習慣病の早期発見を目的とする基本コースに加え、受診ニーズの多様化に応じて人間ドックの検査項目をオーダーメイドできるようにした。心臓・血管、脳画像など8の専門セットと睡眠時無呼吸検査、ホルター心電図など19の個別検査を自由に組み合わせることができる。会員制サービスも新たに開始し、専門チームが各会員に寄り添って継続的な予防医療を進める。
日本の予防医療は欧米に比べて先進的とされている。慶應義塾は麻布台ヒルズ周辺に暮らす外国人も積極的に受け入れ、将来の国際展開を目指すステップとしたい考え。慶應義塾の伊藤公平塾長は「健康寿命の延伸に向け、未来型の予防医療を実践したい」とのコメントを発表した。
参考:【学校法人慶應義塾】麻布台ヒルズに慶應義塾大学予防医療センターが開業 ~共同研究講座とも連携し、未来の予防医療を追求する拠点へ~(PDF)