トップは中国の北京大学、日本の大学でトップは東京大学の14位-。英クアクアレリ・シモンズ(QS)がまとめたQS世界大学ランキングアジア2024でこんな結果が出た。国際的な学術面の対外評価や雇用者からの評価で東京大学が最も高評価を受けたが、総合評価のトップ10は中国、香港、シンガポール、韓国の大学が占め、日本の大学は今回も入らなかった。
QSによると、世界大学ランキングアジア2024は世界的な認知度や教育資源、研究能力、国際化などを評価して決める。今回は過去最大規模となり、初参加の149校など25の国と地域から857の教育機関が参加した。
総合評価の第1位は中国の北京大学で、2位が香港の香港大学、3位がシンガポールのシンガポール国立大学。日本の大学で最高位だったのは、東京大学の14位だが、前回の11位から3つランクを落とした。
トップ30には17位に京都大学、20位に東北大学、24位に大阪大学、27位に東京工業大学、30位に名古屋大学が選ばれている。私立大学は43位の早稲田大学が最も高い評価を受けた。
日本の大学は、東京大学が国際的な雇用者からの評価や学術面の対外評価で最も高評価を得るなど、総じて評価が高かったほか、学生1人当たりの教員数でもアジアで最高の教育資源を有している。しかし、研究の生産性やインパクトに改善の余地があると指摘されたのに加え、国際化や交換留学の指標で苦戦している。