長崎大学は日本航空(JAL)と地域社会の振興・発展、人的・知的資源の交流・活用、教養豊かな国際人材の育成を目指して連携協定を締結した。長崎大学の学生、教職員と日本航空社員の相互交流、長崎大学が開設予定の新学部への留学生招聘などで協力する。
長崎大学で執り行われた協定の調印式には、長崎大学の河野茂学長と日本航空の溝之上正充九州・山口地区支配人が出席、協定書に調印したあと、がっちりと握手を交わした。河野学長は「本学の持つ教育研究成果を日本航空の業務に生かせるよう連携の充実を図りたい」、溝之上支配人は「世界に飛び出す学生を支援し、長崎にいっそう貢献したい」と述べた。
長崎大学は2020年度に人工知能(AI)やビッグデータを駆使する人材を養成する情報系の新学部開設を予定している。新学部は中国やベトナムなど海外からの優秀な人材を留学生として招き、卒業後に母国で活躍してもらうことも想定しており、日本航空と協力して人材確保に努める考え。
グローバルな視点でものを考え、地域社会の発展に貢献する人材を長崎で育成する「長崎ブレークスループロジェクト」に対し、日本航空が後方支援するほか、長崎大学がこれまでの教育研究活動で得た知見を提供し、日本航空の業務に活用する。
さらに、人的・知的資源の相互交流を推進し、国際社会で通用する人材の育成と長崎の国際都市化を目指していく。