株式会社リクルートが提供する進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、スタディサプリ編集部の高校生エディター&公式 LINE登録者である高校3年生を対象に“受験中の我慢”についてアンケートを実施した。調査期間は2023年11月22日~24日、有効回答数598件。
調査によると、受験の終了時期について「年内」と回答した人が44.1%。内訳は11月末時点で既に完了している人が28.9%、12月(年内完了予定)が15.2%だった。受験が終わるまでは…と我慢していたことがあるか聞くと「ある」と約9割が回答。どんなことを我慢していたのか聞くと、1位「友達と遊ぶ」61.4%、2位「趣味に没頭(ゲーム・マンガ・ドラマ・映画など)」54.9%、3位「アルバイト」36.1%、4位「友達との旅行」35.9%、5位「気が済むまで寝たりゆっくり」34.4%だった。「昼休みとか友達と話すのを我慢して自習時間をもっと増やす」(男子/埼玉県)、「友達の勉強時間を奪わないように友達と遊ぶのを我慢」(女子/千葉県) と、日々友達との関わりも制限していたという意見もあった。
続いて、大学入学までにやりたい・やろうとしていることに使う予算を聞くと、平均金額は「46,901円」だった。これは、1カ月のお小遣い平均金額「4,950円『高校生お小遣い実態調査 2023より』」の約9ヵ月分となる。テーマパークや推し活、友達と SNSで見た映えるスイーツのカフェなどに行きたいという声が多く聞かれた。
スタディサプリ進路ブック編集長の仲井美夏氏は、『入試形式が多様化し、年内入試で受験を終える子も多い昨今、空気を読み合って学校内での隙間時間にも互いに気を遣っている様子。印象的だったのは、自分だけに閉じずに友情を起点にしたセルフモチベート力の高さ。「友達と韓国旅行したかったけど相手の受験が終わってからご褒美として春に行こうと話し合った」(女子/福岡県)、「友達とテーマパークに行くこと。勉強第一だから絶対合格してみんなで行こうって団結」(男子/長野県)と、ただ我慢するだけではなく先の約束をバネに互いを支え合い、受験期間中ならではの方法で友情もさらに育まれているようです。』と、現役高校3年生の傾向を分析した。