立命館大学は京都市北区の衣笠キャンパスにデザイン・アート学部(仮称)、大学院デザイン・アート学研究科(仮称)の設置準備を進めることを決めた。創造的な思考力で問題解決ができる人材の育成が目的で、2026年度開設を目指す。

 立命館大学によると、入学定員はデザイン・アート学部が180人、デザイン・アート学研究科が博士前期課程20人、同後期課程5人を想定している。デザイン学を学問分野の一つと位置づけ、未来志向の新たなデザイン学を追求するとともに、アートの技術や完成を基盤にして自然科学と人文社会科学の領域を横断する教育・研究を展開する。学位は美術分野を考えている。

 岡山県立大学、京都精華大学、札幌市立大学などデザイン学部を設置する大学が増えているほか、東洋大学のライフデザイン学部、佐賀大学の芸術地域デザイン学部などデザインに別の分野を掛け合わせた学部も登場してきた。

 デザインを「人や社会に提供するサービスの形を考えること」とし、経営や社会課題の解決にデザイン思考を取り入れようとする考えが広まってきたためで、芸術に近寄った見方でデザインをとらえる大学がある一方、工学的な見方をするところもある。立命館大学もこうした流れに乗り、新しい学問であるデザイン学に挑む。

参考:【立命館大学】立命館大学デザイン・アート学部(仮称)および 立命館大学大学院デザイン・アート学研究科(仮称) 設置構想について

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。