早稲田大学は2032年に創立150周年を迎えるのを前に、記念事業推進委員会を設立した。国際卓越研究大学への再挑戦など150周年以降を見据えた新構想の骨子をまとめ、「世界人類に貢献する大学」への進化を目指す。

 早稲田大学によると、創立150周年記念事業は単に150周年を祝うだけでなく、早稲田大学が日本社会を牽引するためのものと位置づけている。そのための司令塔となるのが記念事業推進委員会で、校友の中田誠司大和証券グループ本社会長が委員長に就任した。

 推進役となるのは3つのグローバルセンター。グローバルシティズンシップセンターは早稲田大学が目指す世界貢献のビジョンを掲げ、人・社会・地球の未来をデザインする。グローバルリサーチセンターは社会変革をもたらす価値を創造する。グローバルエデュケーションセンターは早大生に地球規模の視野を得る機会と文理横断・連携・融合教育を提供する。

 さらに、これら3つのグローバルセンターと各学部、研究科を通して学生の留学や海外の研究者との共同研究、国内外の企業との産学連携を推進し、国際頭脳循環を促進する。教員は全学部・研究科で国際公募とし、世界から優秀な人材を迎え入れる。

 中田委員長は「記念事業は創立者の大隈重信が唱えた建学の精神に立ち返り、大学を進化させるためのもの。母校の決意に共感し、委員長を引き受けることにした」とのコメントを発表した。

参考:【早稲田大学】早稲田大学創立150周年に向けた記念事業構想の骨子発表

早稲田大学

研究・教育・貢献を3本柱に、「世界で輝くWASEDA」をめざし改革

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