早稲田大学教務部社会人教育事業室は、2022年4月よりプレシニア~シニア世代を対象とする履修証明プログラム「Life Redesign College」を開校する。LRCは、Liberal Arts(教養)、Social Issues(社会課題)、Communication(表現・伝承)を軸とする科目群からなる1年間の通学制の履修証明プログラムである。

 
 現在、世界1位の高齢化率に至った日本において、主に定年退職をきっかけとした個人と社会の関係断絶は大きな社会課題となっている。そこでLRCでは「人生100年時代」における新しいシニアと社会の関係構築を目指しており、産学連携によるオープンイノベーションにも取り組んでいく。

 応募条件は2022年4月1日現在、満50歳以上で、高等学校を卒業または同等以上の学力があると認められること。50名程度を募集する。出願期間は2021年12月20日(月)~2022年1月31日(月)となっており、入学選考は書類審査のみ。出願時に提出する受講申込書の内容から総合的に判断する。

 プログラムは原則として早稲田大学日本橋キャンパスで週3日科目を開講する。Liberal Arts科目については、科目によって早稲田大学エクステンションセンターの別校舎に通学する場合がある。必修科目9科目、選択必修科目を3科目、自由選択科目2科目の年間14科目を修了することが要件で、試験はないが、2/3以上の出席と、科目によっては課題の提出が必要となる。終了すると学校教育法に基づく履修証明書が交付される(学位は取得できない)。

 秋学期と冬学期にはゼミナールに所属して専門領域を掘り下げ、自身の今後のライフデザインと関連付けてまとめる。またLRCの重要なコンセプトのひとつであるコミュニティ形成の促進を目的とした制度として「クラスワーク」を設けており、早稲田大学の名誉教授などが担任となり、1年間を通して受講生同士のコミュニティ化を図る。

 早稲田大学教務部社会人教育事業室は、本学の様々な社会人向け教育プログラムを世に発信するとともに、学内においてリカレント教育を推進するため、2017年に設置された。日本橋キャンパスにおいて主にビジネスパーソンを対象とする「WASEDA NEO」を展開するほか、社会人向け教育プログラムを発信するポータルサイト「まなびのコンパス」を運営している。

参考:【早稲田大学】Life Redesign College

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