日本学生支援機構が実施している「外国人留学生在籍状況調査」によると、2023年5月1日現在の外国人留学生数は279,274人で対前年度比48,128人(20.8%)増となった。ピークだった2019年の312,214人から、コロナ禍の影響で留学生総数は減少していたが、2023年で上昇に転じている。留学生数の多い国・地域は、中国115,493人(対前年比11.2%増)、ネパール37,878人(対前年比56.2%増)、ベトナム36,339人(対前年比2.8減)と、ネパールの伸びが大きい。

 留学生数は、高等教育機関と日本語教育機関の留学生数をあわせた数となっているが、日本語教育機関だけで見ると、日本語教育機関を対象とした調査を開始した2011年度以降では、過去最多となった。日本語教育機関だけで見ると、ネパールは23,441人(対前年比123.2%増)と2倍以上になっている。ネパール以外では、スリランカ、ミャンマー、バングラディシュなどの伸びが大きい。

 高等教育機関だけで見ると、国内からの進学者の割合が高い大学学部等(正規生)及び専修学校(専門課程)は、過年度の新型コロナウイルス感染症の影響が残り、前年に続き減少。留学生受入れ数の多い大学では、早稲田大学が5,560人 (前年4,208)でトップ。以下、東京大学4,658人(前年4,397)、立命館大学3,027人 (前年2,698)、京都大学2,844人 (前年2,564)、大阪大学2,712人 (前年2,514)となっている。

参考:【日本学生支援機構】2023(令和5)年度 外国人留学生在籍状況調査結果(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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