関西学院大学は2025年4月、兵庫県三田市の神戸三田キャンパス近接地に複合施設『KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】』を開設する。起業を志す人を産官学民の連携で支援し、地域に起業に挑む雰囲気を醸成する。C-ビレッジにはインキュベーション施設、神戸三田キャンパス初の学生寮、24時間365日利用可能なフィットネスジムなどの商業施設も入居する。
関西学院大学によると、C-ビレッジの開設場所は神戸三田キャンパス近接地のカルチャータウン地区センター南ブロックの約1.8ヘクタール。起業家育成の拠点となる施設は名称「S-ベース」で、2階建て延べ約1,000平方メートル。収容定員150名のワークショップルームやカフェ、チャレンジショップを併設する「フリーエリア」、3DプリンタやVRスタジオを備えた「会員(無料)エリア」、24時間利用できる「会員(有料)エリア」の3つのエリアで構成する。学生や地域住民、地元の中高生らを対象に多彩な起業家教育のプログラムを開設するほか、地方自治体と協力しながら地域や企業の課題を解決する実践の場を設ける。
起業を目指す人には必要な助言、情報、ネットワークを提供するのに加え、アイデアを磨くことから事業を立ち上げて運営するまでを支援する。開設に先立ち、2024年度は地域の社会課題に取り組むワークショップや大学発スタートアップの成功事例紹介イベント、中高生向けの起業家育成ワークショップなどを開催する予定。
学生寮は4階建て・4棟からなる300人規模を整備。関西学院大学の学生寮は伝統的に聖書に基づく二字熟語を冠しており、“始まり”を意図する『創新寮 Genesis Dorm【G-ドーム】』と名付けた。神戸三田キャンパスでは理系学生が多く学んでいることから、大学院に進学しても継続して入居でき、キャンパス正門から徒歩3分という好立地で快適に学習や研究に専念できる環境を整えた。
備え付け家具が入った14平方メートルの個室のほか、ダンススタジオやシアター、音楽スタジオ、シェアキッチン、カフェテリア(寮食堂)なども備える。費用は、月額6.5~7万円(寮費、光熱水費、インターネット接続料を含む)、入寮費6万円(入寮時1回のみ)で、カフェテリアでの食事代は朝食200円/回、夕食440円/回を予定している。
このほか、商業施設には24時間365日利用できるフィットネスジム「FIT365」が出店。学生や教職員だけでなく広く市民が活用できる。月会費は2,980円(税別)で家族3名まで無料で利用できるほか「女性専用エリア」も設定する。