関西学院大学は2025年度から大学院総合政策研究科に国連システム政策専攻(修士課程)の開設を予定している。国連など世界の国際機関で働き、公共分野のリーダーとして活躍できるプロフェッショナルを育てる。

 関西学院大学によると、開設場所は神戸三田キャンパス(兵庫県三田市)。2年間の修了で国連システム政策の修士を取得できる。専門分野は「グローバル・ガバナンス」、「国際組織論」、「SDGs」、「国際人権・人道法」、「ジェンダー」、「国際開発」など。

 カリキュラムは、国連の採用基準“UN Competency Framework”に基づき、「国際の平和と安全の維持」、「人権の擁護と推進」、「経済社会開発の推進」の国連の3本柱に沿って編成する。

 世界で活躍する専門家、リーダーを養成するコースワーク中心のプロフェッショナル・スクールとの位置づけから、全科目の授業を英語、少人数、演習主体で実施し、海外大学院と同等のレベルで展開する。

 指導には、小西尚実元アジア開発銀行総裁補佐官、三輪敦子元アジア・太平洋人権情報センター所長、村田俊一元国連外交統括センター長、清水康子元国連難民高等弁務官事務所インド・モルディブ事務所代表、井上一郎元外務省課長補佐ら国際的に活躍した経歴を持つ総合政策学部の実務家教員が当たる。

 推薦・一般ともに第1次募集(2024年8月2日試験)と第2次募集(2025年2月22日試験)で選抜し、入学定員は10名。博士課程後期課程は募集しない。出願する際は、事前に、志望する指導教員の研究内容と自分の研究テーマや関心が一致しているかどうか大学院を通じて教員へ必ず確認する必要がある。

<2025年度 指導教員一覧(予定)>
井上 一郎教授:中国政治・外交、東アジアの国際関係
実 哲也教授:アメリカ政策研究、政策形成過程論、メディア論
小西 尚実教授:国際人事管理論、Diversity Management、SDGs経営、キャリア開発論三輪 敦子教授:ジェンダー論、開発への人権アプローチ、国際人権基準の発展と国内実施メカニズム
村田 俊一教授:開発援助政策、SDGs、ODA、途上国、紛争、プロジェクトデザイン
西野 桂子教授:国際関係論、国際協力論、評価学、開発とビジネス
清水 康子教授:難民の国際保護、国際人道・人権、平和構築

参考:【関西学院大学】国連システム政策専攻(2025年4月開設予定)

大学ジャーナルオンライン編集部

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