北海道大学は台湾の国立陽明交通大学と半導体分野を中心に研究協力体制を強化するとした合意文書を交わした。両大学の研究者による共同研究チームを編成し、半導体分野の先進技術開発を目指す。

 北海道大学によると、共同研究には大学院情報科学研究院の村山明宏特任教授、樋浦諭志准教授、量子集積エレクトロニクス研究センターの石川史太郎教授らが当たる。半導体分野の次世代技術としてシリコンフォトニクスなど光電融合研究を進める国立陽明交通大学の研究者とともに、優れた先進半導体の結晶成長や光電融合デバイスの作成などを研究する。

 北海道大学と国立陽明交通大学は2013年、大学間の学術交流協定を締結、学生や研究者の交流を進めてきた。国立陽明交通大学のチーホン・リン学長ら執行部が北海道大学を訪問したのに合わせ、北海道大学の寳金清博総長との間で研究協力体制の強化を目指す合意文書に署名した。

 北海道大学はラピダスと連携するなど半導体人材育成に向けて本格的な体制づくりを進めているが、国立陽明交通大学との連携強化で先進半導体技術の開発にも本腰を入れる。

参考:【北海道大学】国立陽明交通大学との連携体制を強化(PDF)

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産業界や地域との連携を強固に「北海道大学ならではの実学」が世界をリード

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