畿央大学が2026年度開設を目指す「健康工学部」構想が、文部科学省所管の独立行政法人・大学改革支援・学位授与機構から、大学・高専機能強化支援事業の「学部再編等による特定成長分野への転換等に係る支援(支援1)」に採択された。
「大学・高専機能強化支援事業」は、デジタル・グリーン等の成長分野をけん引する高度専門人材の育成に向けてデジタル技術など成長分野を牽引する高度専門人材育成を継続的に支援する事業で、畿央大学はデータサイエンスを駆使して心身の健康を支える人材を育成する。
畿央大学によると、健康工学部は入学定員90人。「建築・まちづくり」、「室内環境」、「衣環境」、「ヘルステック」、「ウェルネスデザイン」といった幅広い分野にデータサイエンスを駆使し、心身の健康を支える革新的な技術と知識を持つ人材育成によってアメニティ・オブ・ライフ(Amenity of Life)の実現を目指す。
授業では台湾など海外の大学、地方自治体、ヘルステック企業などと連携し、教育研究の成果を社会実装させるための実践的演習を提供し、実践知に裏打ちされた新しい価値の共創を目指す。
また産学官の連携拠点となる「KIOウェルネスヒル(仮称)」を併設し、地域住民が豊かな人生をデザインすることに対する支援や、課題解決型学習の連携・協働に取り組む。
畿央大学は2003年の開設。健康科学部・教育学部と大学院等を持ち、理学療法士や看護師、助産師、管理栄養士、一級建築士、教員、保育士などを養成している。