神奈川県横須賀市のハイテク産業団地・横須賀リサーチパーク(YRP)に、東京都葛飾区立石で診療放射線技師養成の専門学校を運営する学校法人中央医療学園の移転進出が決まった。中央医療技術専門学校を改編し、中央医療大学(仮称)を設置する計画で、文部科学省から大学開設を認められれば、2027年度開校を目指す。

 中央医療学園によると、開設する学部は医療科学学部(仮称)のみ。開校当初は入学定員100人の診療放射線学科だけでスタートするが、開校後に入学定員40人の放射線技術学科を設ける計画。

 中央医療学園はYRP内にあるNECYRP技術センターの土地建物を購入、鉄骨6階建て延べ約7,000平方メートルの建物を改修して校舎に使用する。3月にNECと売買契約を締結しており、2025年秋ごろに文科省へ学校設置の認可申請をし、2027年4月の開校を目指す。

 中央医療学園は1959年、中央診療エックス線技師養成所を開講、1981年に中央医療技術専門学校に改称した。現在は診療放射線学科で入学定員120人の昼間部、入学定員40人の夜間部を設置している。

 診療放射線技師の養成は従来、短大や専門学校が大多数を占めていたが、医療や診療放射線機器の飛躍的な進歩に伴い、4年制大学や大学院出身者が増えている。診療放射線技師を養成する4年制大学は2014年の13校が2024年に36校へ増えた。

参考:【神奈川県横須賀市】YRP(横須賀リサーチパーク)への大学進出が決定

大学ジャーナルオンライン編集部

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