京都先端科学大学(KUAS)は2025年度から給付型奨学金の「KUAS未来奨学金」を新設する。ニデック創業者でもある永守重信理事長からの寄付金を原資にした奨学金で、入試の成績を選考基準に授業料の全額もしくは半額などを給付する。

 京都先端科学大学によると、新奨学金は全学部・学科が対象。AO入試、公募推薦入試の基礎評価型、一般入試の3科目型、大学入学共通テスト利用入試の成績を基に給付者を決める。

 AO入試からは特に成績が優秀で、高い学習意欲を持つ学生に対し、4年間の授業料の全額もしくは半額を給付する。3年生以降の継続には学期ごとの成績審査がある。公募推薦入試の基礎評価型では、得点率85%以上の学生全員に対して授業料全額、75%以上の学生全員に対して半額を支給する。

 一般入試の3科目型、大学入学共通テスト利用入試は得点率85%以上の学生最大5人に入学金と学費全額、学期ごとに60万円の就学支援援助金、得点率80%以上の学生全員に授業料全額、得点率70%%以上の学生全員に授業料半額を支給する。公募推薦入試の基礎評価型、一般入試の3科目型、大学入学共通テスト利用入試は学期ごとの成績審査がある。

 永守 重信理事長は家庭の事情で大学進学が難しい中、奨奨学金で職業訓練大学校(現職業能力開発総合大学校)に進学し、卒業後に日本電産(現ニデック)を起業、売上高が2兆円を超える世界的なモーターメーカーに育てた。「KUAS未来奨学金」は、学ぶ意欲が旺盛にも関わらず、大学教育を諦めざるを得ない学生に学びの機会を提供したいという永守理事長の強い思いが込められている。

参考:【京都先端科学大学 受験生応援サイト】奨学金制度

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