神戸大学は医学部の中に「医療創成工学科」を2025年4月新設する。2023年4月に設置された医学研究科 医療創成工学専攻との一貫教育によって、医学と工学の基礎知識を併せ持ち、健康・医療に関連した幅広い領域で活躍する、新しい医療機器開発をけん引する人材を育成する。また、国産初の手術ロボット「ヒノトリ」を産業界と共同開発した経験と知を生かし、産官学の連携による神戸発の先端医療機器の開発も視野に入れる。

 医学部 医療創成工学科では、医学・工学・医療機器学の基礎から社会実装(事業化)までの医療機器開発に必要なカリキュラムと創造性を養うカリキュラムが用意される。教員は医療機器システム学、体内医療機器学、精密診断医療機器学の3分野の医療機器開発のエキスパートが揃い、多角的な学びを行うことができるとしている。キャンパスは医学部医学科と同じ楠キャンパス(神戸市中央区)で、入学定員は25名。

 募集は一般選抜前期日程(大学入学共通テスト+個別学力検査)のみ。〔総合型〕と〔理数型〕の2つの選抜方式でそれぞれの合計点を算出し、合計点が高い方の成績を用いて選抜する。〔総合型〕は医学系に必要な総合力を求める選抜方式、〔理数型〕は工学系に必要な数学と理科を重視した選抜方式となっている。医療機器開発及び医療従事者となるにふさわしい適性を見るために、医学科と同様に面接を実施する。

 オープンキャンパスは2024年8月8日に実施済みだが、その日に行われた新学科の説明、カリキュラムの説明、模擬講義などの動画は、ホームページ上にアップされており、今からでも確認することが可能。

参考:【神戸大学】神戸大学医学部医療創成工学科

大学ジャーナルオンライン編集部

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