2024年9月18日、リクルートは、2027年4月以降に就職予定の学生と既卒者を対象として新たに開発した就職活動準備サイト「リクナビ」の一部機能をβ版をとしてリリースした。2025年1月までに残りの各種機能を順次搭載する。

 リクルートによると、リクナビはこれまで、「リクナビ2025」、「リクナビ2026」などと卒業年別にサイトを運営してきたが、新しいリクナビは2027年4月以降に就職を予定する全学年の学生、既卒者を対象とする。また、掲載単位を企業ではなく各企業の「仕事」の具体的な情報を探せる「コース」単位とする。

 これまでの卒業年別サイトでは、キャリアを考え始める時期と企業への応募が同時に求められることが多く、低学年の段階でキャリアや企業について考える機会が限定されていた。全学年対象のサイトに切り替えることにより、学生一人ひとりがそれぞれのタイミングで自身のキャリアを考えやすくなる。

 従来の企業情報中心の内容では、各企業の具体的な仕事内容を詳しく紹介できない一面もあったが、仕事や職種に紐付けたコース単位の内容に切り替え、自分がやりたい仕事を探しやすくしている。学校条件やそれぞれのスキル、希望条件などの質問に答えるだけで企業に提出できるプロフィールを作成できる「レジュメ」も導入した。

 企業名やキーワードだけでなく、過去の閲覧情報を基に抽出したおすすめ情報、注目企業などから、自分の志向に合ったインターンシップ、キャリア教育、求人情報を見つけられる「レコメンドフィード機能」も搭載している。

 エントリーシートの記入項目や面接での質問項目になる学生時代に力を入れたことの素案を生成AIが自動作成する「ガクチカAIアシスタント」機能も今後、追加される予定。

参考:【株式会社リクルート】2027年卒以降の全学年を対象とした新しい『リクナビ』 β版を9月18日(水)にリリース

大学ジャーナルオンライン編集部

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