埼玉大学は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に大学がどう対応したのかを詳しくまとめた「COVID-19記録集」を作成した。全400ページ近い分量にさまざまな資料や記録を掲載しており、大学ホームページから閲覧できる。
埼玉大学によると、COVID-19記録集は383ページ。坂井貴文学長の巻頭言に続き、対策実施当時の写真集、新型コロナウイルス感染症を取り巻く社会の動き、感染状況、2020年当時の学生、教職員らのコラム、対策会議や入試、各種イベントなどの資料、授業の様子、学生支援対策、ワクチン職域接種、部局別の対応、文部科学省の通知、埼玉県の通知などが掲載されている。
坂井学長は巻頭言の中で「2019年12月に中国武漢市で第1号患者が発生して以降、瞬く間に世界的なパンデミックになる中、大学は不安に包まれながらもオンライン授業の導入、学生の入構禁止など手探りで対策を講じてきた」と当時を振り返る。
危機管理担当の副学長を新たに設置したことが有効だったとする一方で、学生に対するケア不足やもっと分かりやすい形で情報発信すべきだったことなどを悔やまれる点として挙げ、「今後もオンライン授業の活用やデジタル化の推進が肝要」としている。