神戸市外国語大学では、外務省に勤務している卒業生有志と連携し、在校生のキャリア支援や外交分野の産官学連携事業を行うプロジェクト「Gaidai Spirit: From KCUFS to MOFA(外大スピリット:神戸市外大から外務省へ)」を始動した。外務省勤務の卒業生有志と大学が年間を通じて継続的に取り組むプロジェクトはこれまでにない画期的な試み。

 本プロジェクトでは、神戸市外国語大学が外務省勤務の卒業生有志と連携し、在校生に対し、外交をめぐる専門的な分野の知見を広げる機会や卒業後のキャリアについて考える機会を創出する。それだけでなく、外交分野における産官学連携に関する事業に参画し、大学が有する知見を活用していくことで日本社会と世界の平和で持続的な発展に貢献することを目的に活動を行う。

 具体的には、外務省職員による定期講演会シリーズ「外交官と一緒に日本と世界を考える」や外務省職員から特定の国・地域や分野に特化したより専門的な内容について学ぶ授業連携シリーズ「ふかぼり外務省」の開催、グローバル人材の育成を目的とした「外交実地研修サポート」、キャリア支援として外務省職員による業務説明会や座談会などを予定している。

 2024年10月11日には、プロジェクトのキックオフを記念し、外務省職員による定期講演会シリーズ「外交官と一緒に日本と世界を考える」第1弾を開催。外務省の岡野正敬事務次官を講師に招き「外交への招待状」と題した記念講演会、及び、学生とのフリートークを行った。

 参加した学生からは「外交官という仕事にハードルを感じていたが、様々な経験談や失敗をすることが語学学習において重要であることなど、非常にためになる話を聞き、挑戦してみたいという気持ちが芽生えた」「岡野事務次官のように、失敗を恐れずに色んなことにチャレンジしながら、人と人が対話していくための語学力やユーモアを身につけていきたいと思った」「岡野事務次官はとても温かみのある方で、人と関係性を築いていくにあたり、握手の仕方などふるまい方を細やかに工夫されていることに感銘を受けた」といったコメントが寄せられた。

参考:【神戸市外国語大学】神戸市外大×外務省Alumniプロジェクト 「Gaidai Spirit: From KCUFS to MOFA(外大スピリット:神戸市外大から外務省へ)」

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