2025年1月23日、女子栄養大学は、2026年度からの共学化・校名変更に向けて記者会見を実施し、共学化を目指した背景、男子学生が学ぶことの意義、新校名に込めた思いなどの説明を行った。
90年以上にわたり「食は生命(いのち)なり」という考え方を原点に、栄養学分野の教育・研究を通じて、日本の健康増進に貢献してきた「女子栄養大学」。この校名には、女子の専門教育という創立者、香川昇三・綾の理念が込められていたが、男女ともに料理をする時代になり、すべての人に栄養学の知識と行動が求められる時代への変化とともにその使命は達成されたと考え、共学化による教育の拡充を決定している。
現在、どんな分野においても新しい商品開発や技術革新を通じてイノベーションを生み出せる人材が求められている。共学化は、性別に関係なく学べる場を提供するだけでなく、男子学生の受け入れによって管理栄養士や栄養士、家庭科教諭や養護教諭といった職に男性の進出が進み、栄養学の分野における多様性の高まりが期待される。
「日本栄養大学」という新名称は、性別、地域等の属性にとらわれず、社会全体を視野に入れての貢献を意図して採用している。また、日本における栄養学の発信地として、これからもあり続けることの思いも込められている。
参考:【女子栄養大学】2026年4月 女子栄養大学・女子栄養大学短期大学部は 共学化に伴い日本栄養大学・日本栄養大学短期大学部へ(PDF)