名古屋女子大学を運営する学校法人越原学園は理事会を開き、2025年度から大学を男女共学化し、名称を「名古屋葵大学」に変更することを決めた。短期大学部は2025年度以降の学生募集を停止する。若者の女子大、短大離れで定員割れが深刻なためとみられ、共学の4年制大学として再スタートを切る。

 名古屋女子大学によると、同大学は1915年に開校した名古屋女学校が前身。1964年に名古屋女子大学になり、現在は家政学部、文学部など4学部に約1,650人が通っている。しかし、収容定員2,400人に対し、2023年5月現在で7割足らずの充足率しかない。今後、18歳人口の減少が加速することもあって、共学化を目指したもようだ。

 新名称の「葵」は学園創立の地が名古屋市東区葵町だったことにちなんだ。名古屋女子大学は「創立110年の節目に共学として新たな一歩を踏み出すのに対し、建学の原点に立ち返る意味を込めた」としている。

 共学化に伴い大学名変更をした私立大学は、文京女子大学→文京学院大学(2002年)、武蔵野女子大学→武蔵野大学(2003年)、京都橘女子大学→京都橘大学(2005年)、東海女子大学→東海学院大学(2007年)、中京女子大学→至学館大学(2010年)、文化女子大学→文化学園大学(2011年)、東京純心女子大→東京純心大(2015年)、広島文教女子大→広島文教大(2019年)、東北女子大学→柴田学園大学(2021年)、親和女子大学→神戸親和女子大学(1994年)→神戸親和大学(2023年)、鹿児島純心女子大学→鹿児島純心大学(2023年)などがある。大学名から「女子」をとる、学園名などを付けるのは、今までもあるが、創立の地の町名にちなんで付けるのは、珍しい。

 名古屋女子大学短期大学部は1950年、名古屋女学院短期大学として開設され、1964年に現在の名称に変更した。生活学科と保育学科があるが、定員610人に対して在校生は半数以下の約300人。大学の共学化に合わせ、歴史を閉じる決断を下した。

 若者の短大離れは深刻で、日本私立学校振興・共済事業団の全国調査によると、2023年度に私立短大の92%が定員割れに追い込まれている。このため、全国で短大の募集停止ラッシュが続いている。

参考:【名古屋女子大学】大学名称変更と共学化について
名古屋女子大学短期大学部の学生募集停止(令和7年度以降)について

大学ジャーナルオンライン編集部

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