2025年3月1日(土)、江戸川大学国立公園研究所は、生物多様性保全と保護地域をテーマにしたフォーラムを開催する。
愛知目標(生物多様性条約第10回締約国会議COP10で採択された世界目標)を掲げた10年間の反省を踏まえてネイチャーポジティブへの転換が求められる中、30by30(2030年までに地球上の陸地および海域の30%に対する保全を目指す環境保全目標)が掲げられた国立公園をはじめとする保護地域においては、生物多様性保全にさらに実効的な役割を果たすことが求められている。日本においても種の保存法が制定された1992年から30年、自然公園法の目的規定に生物多様性の確保が追加された2002年から20年が経過した。
このフォーラムでは、各地で実際に取り組まれている鳥類をはじめとする保護増殖等の経験や最新動向をあらためて共有することにより、生物多様性保全と保護地域の効果的な連携と推進を考える。
第1部では、「環境省が実施するライチョウ保護増殖事業と他機関との連携」小林篤氏(環境省信越自然環境事務所 生息地保護連携専門官)、「なぜ守るのか:奄美大島における希少種保全の取り組み」水田拓氏(山階鳥類研究所 自然誌・保全研究ディレクター)、「コウノトリの舞う魅力的な地域づくり~関東エコロジカルネットワークの取組」 田邊龍太氏(日本生態系協会 教育研究センター長)、専門家3人による講演を開催。第2部では、講演会の講師が登壇し、総合討論を行う。
フォーラムを主催する江戸川大学国立公園研究所は、財団法人国立公園協会寄贈資料の公開のほか、国立公園研究・教育を行っている他大学、環境省や地方自治体、民間の機関や国立公園に携わるナチュラリストやインタープリターとも協力・連携し、日本をはじめ世界の国立公園に関する研究を進めている。また環境学を中心に学生の学習をサポートするとともに、国立公園運営に携わる行政担当者、ボランティアなどの関係者と連携した事業・イベントの実施に取り組んでいる。
<江戸川大学国立公園研究所主催フォーラム2024>
日時:2025年3月1日(土)13:30-16:00
会場:江戸川大学E棟 映像ホール(千葉県流山市駒木474)
費用:無料
申込:参加登録フォームから要申込