奈良先端科学技術大学院大学と奈良県立医科大学は奈良先端医工連携機構を設立した。大学間の連携を強化し、次世代の医療や社会福祉に貢献するとともに、文部科学省が推進する大学等連携推進法人を目指すステップと位置付けている。
奈良先端科学技術大学院大学によると、同機構の略称は「MSTeC NARA(エムステックなら)」。代表理事に奈良先端科学技術大学院大学の塩崎一裕学長、副代表理事に奈良県立医科大学の細井裕司学長、理事に奈良先端科学技術大学院大学の太田淳副学長、奈良県立医科大学の嶋緑倫副学長が就任した。両校が2009年に相互協力に関する包括協定を結んで以来培ってきた教育研究交流を基盤として、工学技術の医療実装など医工連携を推進する。
大学等連携推進法人は複数の大学が国公私立の枠を超え、人的・物的資源を共有して教育研究を充実させる組織。多様化する社会のニーズ、課題に対応するため、医学と工学の融合で解決策を探る。
文科省は山口県の山口大学、山口県立大学、学校法人宇部学園で構成するやまぐち共創大学コンソーシアム、四国の徳島大学、鳴門教育大学、香川大学、高知大学、愛媛大学から成る四国地域大学ネットワーク機構など、全国8法人を認定している。奈良先端医工連携機構は近く、文科省に申請する。
参考:【奈良先端科学技術大学院大学】奈良先端科学技術大学院大学と奈良県立医科大学が 一般社団法人奈良先端医工科学連携機構を設立 ~大学等連携推進法人の認定を目指して~(PDF)