埼玉工業大学は、自動運転のスタートアップ企業として注目される株式会社ティアフォーとの新たな協力体制により、キャンパス内に「埼玉工業大学 自動運転専攻 ティアフォー連携室」を設置する。両者は産学連携し、自動運転技術の普及拡大と自動運転に携わる人材の育成を目的とした協力をしていく。
自動車産業が100年に一度の大改革を迎え、自動運転技術が注目されている今、自動運転分野のエンジニアのニーズと育成が急務となっている。
埼玉工業大学では、2025年4月に工学部情報システム学科の定員を150名から200名へ増員し、同学科にAI専攻に次ぐ4つ目の新専攻として、国内の大学として初となる「自動運転専攻」を新設する。自動運転分野に特化した教育・研究を実践し自動運転関連の技術者の育成を目指している。
一方、株式会社ティアフォー(TIER IV)は、「自動運転の民主化」をビジョンに掲げ、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するディープテック企業として自動運転システムの社会実装を推進している。「Autoware」を活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供し、「Autoware」が生み出すエコシステムを通じて、世界各地のパートナーと協力して自動運転システムの可能性を拡大し、より良い社会の実現を目指している。
埼玉工業大学とティアフォーは、これまで民間企業や地方自治体による自動運転の実証実験の支援を連携して進めてきた。最近では、深谷市における地域公共交通の自動運転技術の導入、推進に向けて、自動運転分野に特徴を持つ8つの事業者が相互に連携して自動運転技術の発展と社会実装に取り組むことを目的とした「深谷自動運転実装コンソーシアム」において協力している。
今回、両者は新たな協力体制として、埼玉工業大学の構内に自動運転専攻ティアフォー連携室を設置し、埼玉県北地域での自動運転技術の普及拡大と自動運転に携わる人材の育成を目指す。