2025年2月25日、北陸学院大学(石川県金沢市)を運営する学校法人北陸学院は、BBT(ビジネス・ブレークスルー)大学等を運営する、東京都千代田区の教育事業会社Aoba-BBTと業務提携を開始した。18歳人口の減少など高等教育市場の大きな変化に伴い、持続可能な運営を維持するための新たな成長戦略が求められる中、教育事業会社として多彩なプログラムを展開する同社と業務提携することで、質の高い教育環境をさらに拡充していくという狙いがある。
北陸学院は金沢市に本拠を置くプロテスタント系学校法人。1884年に米国人のメリー・ヘッセル宣教師の私塾として開設され、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学を金沢市に、幼稚園を隣接する石川県野々市市に持つ。
Aoba-BBTは1998年、世界的コンサルタントの大前研一氏によって設立された教育事業会社。日本最大級の幼小中高一貫の国際バカロレア認定インターナショナルスクール、および100%オンラインで経営学士・経営学修士が取得できるBBT(ビジネス・ブレークスルー)大学・大学院など幅広い教育事業を展開している。
Aoba-BBTによると、業務提携においては北陸学院の建学の精神を尊重し、「キリスト教教育の継続」および「北陸学院の名称の存続」を確約。同学院の園児・生徒・学生ならびに保護者に対して、これまでと変わらぬ教育方針のもとで安心して通園・通学できる環境を引き続き提供していく。また、情報通信技術を活用した教育プログラムや英語教育の拡充、海外連携プログラムの導入などを検討し、教育の高度化や国際化も図っていくという。
今後の大学の事業展開としては、経営系学科の新設、留学生受け入れ強化による国際理解教育の促進、オンライン講義を最大限活用した柔軟なカリキュラムによる学生生活の提供、多様な年齢層に向けたリカレント教育の展開、地元企業との連携強化による就職先・進路先の確保などを行っていくとしている。