クラウドファンディングサイト運営のREADYFORは、関西大学と遺贈寄付分野の包括連携を始めた。関西大学卒業生や関係者に遺贈寄付に関する情報を発信し、関西大学の寄付受け入れを支援する。
READYFORによると、遺贈寄付は遺産や相続財産のすべてまたは一部を公益法人や病院、学校などへ寄付することを指す。関西大学との連携では、大学側が受け入れにくい不動産など現金以外の資産を換金するなどして受け入れをサポートし、大学側が専門知識を持つ職員を配置せずに対応できるようにする。
さらに、関係者へ遺贈寄付に関する情報を発信、相談料などの費用負担を発生させずに寄付という選択肢を可能にする。遺贈寄付だけでなく、生前寄付にも対応する。
READYFORは2021年、遺贈寄付サポートサービスを立ち上げ、クラウドファンディングを通じて築いてきた非営利セクターとの結びつきを生かしてサービス提供を始めた。遺贈寄付と生前寄付を併せて1,300件以上の相談を受けている。
欧米の大学はキリスト教寄付文化の影響もあり、寄付が大きな財源の一つになっているが、日本ではまだ十分といえない面もある。寄付文化の醸成は長期的に見て大学の財務改善、教育研究環境の改善につながる可能性を持つ。