テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、教育環境の向上や新たなカリキュラムの導入により、学生数の増加や京都での新拠点設置など、急速な成長を遂げている。これに伴い就職部もキャリアカウンセリングや学内企業説明会、セミナー、ワークショップの開催、オンラインでの情報提供などを通じて、学生の早期キャリア形成を包括的にサポート。卒業生は国内外の有名企業への就職を次々と実現している。

 学生のキャリア準備において重要な役割を果たしているのが単位制インターンシップ制度だ。TUJの単位制インターンシップ制度の優れた取り組みは、2023年に開催された「学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード2023」で優秀賞を受賞するなど高く評価されている。インターンシップを経験した学生は即戦力を求める企業にとって魅力的な人材であり、2024年度の卒業生のうち約45%が在学中に少なくとも1回、単位制インターンシップを経験している。

 就職部ディレクターのエリカ・アダムス氏は「グローバル企業やスタートアップ、大使館、教育機関などでの長期インターシップの経験は、学生が大学の枠を超え実社会を体験する貴重な機会となります。こうした経験を通じて、学生はキャリア目標を明確に定め、実践的なスキルを身につけ、その結果として、就職市場において高い競争力を発揮することができます」と語る。また、2年次から就職活動の準備を始める学生が増えていることについて「この傾向を後押ししているのは、就職部の体制強化、情報発信の拡充、学生同士の影響力の高まり、そしてコミュニケーションの質の向上といった複数の要因であり、学生がより主体的に就職活動に取り組むようになっていることを示しています」と説明した。

 TUJの2024年度の卒業生の就職率は約97%に達し、近年この水準を安定して維持している。TUJの就職支援の一環として、企業をキャンパスに招く学内キャリアフェア、2012年から上智大学との共催による合同キャリアフェアを毎年開催し、また、「Life After TUJ(ライフアフターTUJ)」(先輩座談会)では、卒業生と在学生が交流する機会を設け、卒業後のキャリアに対する理解を深めている。

 2025年3月26日に開催された春の学内キャリアフェアには、アマゾン、星野リゾートなど17社の企業が参加。TUJが毎年開催する中で最大規模のキャリアイベントであり、今回も450名以上の学生が参加し、多様なバックグラウンドを持つ優秀な学生と、企業の採用担当者が直接交流できる貴重な機会となった。2025年5月の卒業予定者の中には、すでに朝日新聞社、コカ・コーラボトラーズジャパン、EY、ニトリ、Woltなどから内定を得ている学生もいる。

<2024年度の卒業生の主な就職>
アクセンチュア、中国農業銀行、ブーズ・アレン・ハミルトン、サイバーエージェント、ファーストリテイリング、富士通、日本HP、IBM、日本航空、有人宇宙システム(JAMSS)、ジョンソン・エンド・ジョンソン、キリンホールディングス、KPMG、ロッテホールディングス、三菱電機、三菱食品、米国三越、国立精神・神経医療研究センター、日本経済新聞社、プルデンシャル生命保険、楽天銀行、セールスフォース、SAP、セイコーウオッチ、サントリー、東芝、Uber(ウーバー)など

参考:【テンプル大学】急成長するテンプル大学ジャパンキャンパス、質の高いキャリア支援とインターンシップ制度により、国内外の有名企業への就職先が拡大

テンプル大学ジャパンキャンパス

日本で最も歴史の長い外国大学日本校

テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、1982年東京に開校。日本の外国大学のなかで最も古く、最大規模の学生数およびプログラム数を有する。 日本で入学、卒業ができる唯一のアメリカの州立総合大学および研究機関であり、TUJ学生は米国本校から直接、単位・[…]

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