一般社団法人日本冷凍食品協会は、新しい生活を始める人が増える新生活シーズンにあわせて、全国の一人暮らしの学生(4年制、大学院生、短期大学生、専門学校生)1,010名を対象に「食生活事情に関する調査」を実施した。
調査によると、自炊の頻度について、「ほぼ毎日する」(36%)と回答した学生が最多となり、また約7割の学生は「週に1回以上は自炊する」(71.6%)と回答した。多くの学生が日常的に自炊を取り入れている一方で、「料理が面倒」(37.8%)「料理をする時間がない」(29%)という困りごとを抱えていることもわかった。月々の食費については、一人暮らしの学生の半数以上が一カ月あたり「2万円以下」(53%)と回答、全体の約4人に1人が「1万円以下」(24.0%)でやりくりしていることが判明し、限られた予算で食費を抑える工夫をしている実態も浮き彫りになった。
栄養バランスに配慮した食生活ができているかどうかという質問では、男女間で回答の違いがみられた。男性は「そう思う」(27.2%)が最も多かったのに対し、女性では「あまりそう思わない」(22.3%)が最も多く、食生活の質に関する自己評価に差があった。物価高騰の影響もあり、「野菜が高くて買えない」「自炊だからといってたくさん食べられない」「節約して作りたいものが作れない」といった経済的な理由から、栄養バランスの取れた食事が難しく、普段の食事に満足できていないという声も目立った。自炊の際の困りごととしては、「料理が面倒」「料理をする時間がない」という声が上位を占めた。
また冷凍食品の利用状況については、男女ともに「週2~3回」利用しているという回答が約3割を占めトップ。全体の6割以上が「週1回以上冷凍食品を利用している」(64.6%)と回答した。さらに半数以上の学生が、冷凍食品を「おいしい」(57.7%)と評価しており、日々の自炊の中でも冷凍食品を上手に活用し、おいしく食費を節約していることがわかった。よく食べる冷凍食品を尋ねると、1位「ギョウザ」、2位「からあげ」、3位「うどん・そば・ラーメン(麺のみ)」が人気の上位を占め、手軽さとおいしさを兼ね備えた商品が支持され、忙しい学生生活の強い味方となっていることがうかがえる。