株式会社マイナビは「マイナビ 2022年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」の結果を発表した。調査は2020年12月20~31日、2022年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施した。有効回答数は3,093名。

 調査によると、インターンシップ・ワンデー仕事体験に応募したことがある学生は91.2%(前月比0.4pt増)、参加したことがある学生は81.1%(前月比2.2pt増)だった。12月の平均応募社数は3.8社、平均参加社数は2.5社で、いずれも前月から微増。就職活動を直前に控え、インターンシップが再び活発化しそうな気配といえる。

 2020年12月にインターンシップへ参加した学生に、参加したすべてのインターンシップに関してどのような形式であったか聞いたところ、「WEBのみ(対面なし)」のインターンシップに参加したと回答した学生は全国平均で72.7%。特に北海道は全国で唯一9割を超えた。

 WEB形式のインターンシップの満足点を見てみると、「自宅からなど、リラックスできる環境で参加できた」と回答した学生は3割を超え、「移動時間がないので授業やバイトの合間にも参加しやすかった」「遠方の企業のインターンシップにも参加しやすかった」と回答した学生も2割以上に上った。一方、不満点について、通信環境やWEB会議ツールの操作性を挙げる学生はそれぞれ1割程度に留まった。大学等でオンライン授業が実施されていたことにより、オンライン環境が整っており、WEB化による不便さよりもメリットを感じる学生が多いことが分かる。

 対面形式に対する満足点は、「企業の社風や雰囲気が理解できたかどうか」において、「理解できた」と回答した学生が57.7%でWEB形式に比べて11.8pt多く、「理解できなかった」と回答した学生は8.3%で、WEB形式に比べて11.7pt少なかった。対面開催ならではの不満点を見てみると「企業への訪問にかかる交通費が負担だった」「授業やバイトとの時間調整が難しかった」「コロナウイルス感染の不安があった」という回答が上位3つを占める結果に。対面形式の方が社風や雰囲気の理解が伝わりやすいが、WEB開催という新たなスタイルが導入されたことで、交通費と時間の捻出の負担を不満に感じる学生がいることが分かった。

参考:【株式会社マイナビ】「マイナビ 2022年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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