奨学金プラットフォーム運営のガクシーは、三菱UFJ信託銀行と共同で検討してきた給付型奨学金ファンド「サステナブル奨学金」に目標額の10億円を超す資金が集まったのを受け、4月から運用に入った。運用益を給付型奨学金の原資に充てる。
ガクシーによると、サステナブル奨学金は資金提供者から集めた原資を三菱UFJ信託銀行が運用し、その運用益を給付型奨学金に充当する仕組み。元本を取り崩さないため、長期的に安定して給付型奨学金の原資を生み出すことができる。
資金調達の当初目標額は10億円としていたが、三菱UFJファイナンシャルグループの三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJニコス、三菱UFJアセットマネジメント、アコムの計6社から総額1億円の寄付が本年度中に寄せられることが決まるなど、目標達成のめどが立った。
今後は三菱UFJ信託銀行が運用を進める一方で、ガクシーが奨学金情報サイト「ガクシー」を通じて多くの若者に周知する。応募はスマートフォンやパソコンから可能。選考や支給は奨学金運営管理システムの「ガクシーAgent」を通じて効率的に行う。