学校法人川村学園は、2025年5月22日に開催された理事会において、川村学園女子大学の文学部国際英語学科(入学定員30名:目白キャンパス)、および生活創造学部生活文化学科(入学定員40名:我孫子キャンパス)、生活創造学部観光文化学科(入学定員40名:目白キャンパス)の2026年度以降の募集停止を決定した。

 川村学園女子大学は1988年の文学部開設に始まり、現在は目白キャンパス(東京都豊島区)と我孫子キャンパス(千葉県我孫子市)に、文学部・教育学部・生活創造学部の3学部と大学院の人文科学研究科を設置している。

 2004年度より同法人の川村短期大学が募集停止し、2015年度より、その跡地である目白キャンパスに文学部国際英語学科と生活創造学部観光文化学科が移転している。この両学科は2026年度以降、募集停止となるため、目白キャンパスの設置学科はなくなる。教育学部については、2025年度以降の募集停止を2024年4月に発表しており、2026年度以降で残る学部学科は、文学部史学科・心理学科・日本文化学科の1学部3学科で、すべて我孫子キャンパスの設置学科となる。

 JR山手線「目白」駅から徒歩2分という好立地にある目白キャンパスは、校地面積2.555㎡、校舎面積2,400㎡を持ち、小さな定員であれば収容できる広さを持っている。跡地利用については、現時点では具体的な発表はされていない。

 大学における学部学科の募集停止は、同学部系統の中で改組や新設を伴うことが多いが、近年では募集停止のみのケースが増えている。2026年度からは、医療創生大学 薬学部(福島県)、東都大学 管理栄養学部(埼玉県)、北陸学院大学 教育学部(石川県)、相愛大学 人間発達学部 子ども教育学科(大阪府)、芦屋大学 臨床教育学部 児童教育学科(兵庫県)、高野山大学 文学部 教育学科(和歌山県)などが募集停止を発表している。

参考:【川村学園女子大学】川村学園女子大学 文学部国際英語学科及び生活創造学部の学生募集停止について

大学ジャーナルオンライン編集部

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