静岡理工科大学(静岡県袋井市)は、2026年4月に建築・都市デザイン学部を新設し、従来の理工学部と情報学部の2学部7学科体制から3学部3学科体制への大幅な再編を行う。
新設する建築・都市デザイン学部は、既存の理工学部の建築学科と土木工学科を学部として独立させ、建築・都市デザイン学科の1学科の中に、「建築学系」と「都市デザイン学系」の2つの学系を設置し、入試は学系単位で行う。
静岡県は、南海トラフ地震への備えを50年近く続けてきており、建築・土木分野における防災・減災対策の研究が進んでいる。建築と土木を一体的に学べる静岡県で唯一の学部として、社会的課題に対応できるカリキュラムを提供していくという。
また、理工学部は3学科から1学科に改組し、「機械工学系」「電気電子工学系」「物質生命科学系」の3つの学系を、情報学部は2学科から1学科に改組し、「コンピュータコース」「人間情報コース」「クリエイションコース」「社会情報コース」の4つのコースを設置する。
さらに、学部・学科の大幅な再編にあたり、「分野横断型教育」と「アントレプレナーシップ教育」を強化する。従来の専門教育に加え、学問の枠を超えて学べるカリキュラムを整備し、新しい学びのスタイルを提供。加えて、起業家精神を養うアントレプレナーシップ教育にも力を入れ、経営やマネジメントの視点を持つ技術者の育成を目指す。
静岡理工科大学では、1学年約450名に対し、80名以上の教員が在籍。先端機器分析センターややらまいか創造工学センターなど大学共通の先進的な施設を活用し、少人数制で実践的な技術と知識を身につけることができる。そのため毎年90%を超える高い就職率を維持し、多くの卒業生が静岡県内企業で活躍している。また入学時から学生一人ひとりに担当教員が付き、学業や学生生活について個別に相談できる体制を整えている。