国際教養大学(秋田県秋田市)とJR秋田駅とを結ぶ乗合便「ショーケースエクスプレス」の登録者が全学生の約3分の2にあたる600人を突破した。路線バスの乗務員不足による減便で秋田市中心部と市南部にある国際教養大学の公共交通が弱体化したのを受け、DXクラウドサービス・ショーケース子会社のショーケースキャピタルが4月から運行している路線で、1日平均55人の学生と教職員が利用している。
ショーケースによると、ショーケースエクスプレスは秋田駅と国際教養大学間を毎日、6~10往復、ワンボックスカーで運行している。利用は登録した学生、教職員限定。本サービスにより大学前の停留所からJR秋田駅まで直行できるようになり、通学や市内へのアクセスが大幅に改善した。4月のサービス開始から約1カ月で登録者が600人を突破した。
秋田駅から国際教養大学へ向かうにはJR東日本の奥羽本線で和田駅へ行き、そこから秋田中央交通の路線バスに乗り換えなければならなかった。しかし、路線バスが4月から乗務員不足のため1日1往復に減便。和田駅から国際教養大学へ歩けば山道を約50分かかることから、ショーケースエクスプレスが運行に入った。
ショーケースキャピタルが集めたスポンサーのCMを社内で流して運行にかかる費用をまかない、運賃無料で走っている。利用している学生からは「秋田駅でアルバイトができそう」「これがないと学校以外へ行けなくなる」などの声が寄せられているという。
参考:【株式会社ショーケース】学生と地域をつなぐ「ショーケースエクスプレス」、サービス開始から1か月で登録者数600名を突破!