京都橘大学は、2025年4月より教学理念に基づいた新しい共通教育科目『たちばなBasisⅠ・Ⅱ』を開講した。本科目では、人文・社会・工学・医療など多様な学問を通じて、教学理念である「自立」「共生」「臨床の知」を学び実践する。学問領域を越えた対話や協働を通じて、大学での学びの土台を築き、変化を楽しみ未来を切り拓く力を持つ人材の育成を目的としている。
京都橘大学は2021年4月に初めて工学系学部を新設し、現在では9学部15学科を擁し、文系・理系・医療系の学生・院生が1キャンパスに集う総合大学へと進化してきた。これに伴い、従来の専門重視型教育に加え、学部間の知的交差点となる共通教育の再構築が求められていた。『たちばなBasisⅠ・Ⅱ』は、学部・学科の枠を越えた文理横断の「クロスオーバー教育」を実現する。社会構造が大きく転換し予測困難な時代において、学生が本科目を通じて社会や自身について多角的・客観的に捉え、人生の指針となる知性や価値観を身につけることを目指す。
履修対象は全学部・全学科の1回生約1,700名(※)で、2025年4月から前後期1年間の必修科目として開講し、遠隔授業と対面授業を組み合わせたハイブリッド型で実施する。全学部・全学科混合の30名規模でクラスを構成し、各回、学科教員が提示する専門テーマに基づいてディスカッションを行う。
※総合心理学部は2027年度より開始予定