大学生向け学習管理SNS「Penmark」を運営する株式会社ペンマークと、累計3万件以上の実績を持つ退職代行サービス「退職代行モームリ」を運営する株式会社アルバトロスは、共同開発した管理職向けAIコミュニケーションツール「コミュトレZ」の提供を2025年7月1日より開始した。

 厚生労働省の調査によると、2021年3月卒の大卒就職者のうち3年以内に離職した人の割合は34.9%と、直近15年で最高水準に達した。3人に1人が3年以内に辞める時代において、若手社員の定着は企業の喫緊の経営課題となっている(出典:新規学卒就職者の離職状況 令和3年3月卒業者)。

 こうした中、多くの管理職からは「どう接すれば良いか」「具体的にどんな言葉で伝えれば良いのか」という“フレーズ単位”での具体的な解決策を求める切実な声が寄せられている。一方で、ペンマークの調査では、若手社員が敬遠する上司の特徴として「高圧的な態度(61.9%)」や「感情的な言動(54.5%)」が上位を占めており、日々のコミュニケーションが離職の引き金になる可能性は否めない。

 この両者のギャップを埋めるべく、ペンマークが持つ、膨大なアンケートデータに裏打ちされたZ世代のインサイト分析力と、アルバトロスが業界最大手として蓄積し、適切に匿名加工された“Z世代のリアルな退職相談データ”という知見を掛け合わせ、管理職向けAIコミュニケーションツール「コミュトレZ」を共同開発した。多くの管理職が抱えるZ世代部下とのコミュニケーション課題を解決し、離職の未然防止と、誰もが働きやすい職場環境の実現を目指す。

 「コミュトレZ」は、管理職が部下に送りたいメッセージを入力すると、AIがZ世代の価値観に基づいてその内容を多角的に診断・スコア化し、具体的な改善案を提示する。「共感度」「明確さ」「自律尊重度」「心理的安全性」など6つの指標で詳細に分析し、AIが具体的な改善ポイントと最適な言い換え例を提案する。

 例えば、「なんでこんな簡単なこともできないの?ちゃんとやってよ。」と入力した場合、「今のタスクで困っていることがあれば教えてください。一緒に改善策を考えましょう。」「この部分で少しつまずいているみたいだけど、どう進めていくのか一緒に検討しよう。」という言い換え例が提案される。

 利用料金は、月間20通まで無料で診断可能なフリープランと月間300通まで診断可能なStarterプラン(月額税込¥1,980)がある。

参考:【株式会社アルバトロス】退職代行モームリが株式会社ペンマークと共同開発し「管理職のためのAIコミュニケーション支援ツール『コミュトレZ』」の提供を開始

大学ジャーナルオンライン編集部

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