金沢星稜大学は、2025年6月21日(土)、能登復興を目的とした星稜ボランティア事業の一環として、「出張!パパママ銭湯」(2回目)を志賀町の「いこいの村能登半島」で開催した。本イベントには、「パパママ銭湯応援隊」に所属する人間科学部こども学科の学生12名が参加し、未就学児を持つ世帯を対象に入浴支援を行った。
「パパママ銭湯」は、金沢市、石川県公衆浴場業生活衛生同業組合、金沢星稜大学人間科学部こども学科の学生が協力して実施している入浴支援企画である。保育士を目指す学生が臨時託児所を開設し、子どもの着替えなどをサポートすることで、未就学児の保護者がゆっくりとお風呂に入れる時間を提供することを目的としている。
学生たちは事前に宝達志水町、羽咋市、志賀町周辺の15の幼保施設を訪問し、約800世帯にイベントの案内を行った。その結果、当日は約30世帯の家族が来館し、会場は大いに賑わった。保護者からは「とても満足した」との声が寄せられ、日々の忙しい子育てから解放されてお風呂の時間を楽しむことができたと好評だった。
参加した学生からは「復興支援には片付けや家屋の修復といったものだけではなく、このような心の支えも重要。これからも学生が力になれる復興支援を続けていきたい」「安心感を与えたり、子供に寄り添い共に遊び、時には歌を歌ってあげたりと保育にはさまざまな手法があるため、今回の企画で実際に多くの子供たちと触れ合うことで、より実践的な学びを得ることができた」などの感想が聞かれ、充実した時間になったようだ。