英大学評価機関のクアクアレリ・シモンズがまとめたベスト学生都市ランキング2026で東京が3年連続で世界第2位に入った。トップは前年の第3位から躍進した韓国ソウルで、6年間トップを守った英ロンドンは第3位に後退している。
クアクアレリ・シモンズによると、このランキングは都市人口もしくは都市圏人口が25万人を超え、最新のQS世界大学ランキングに入った2校以上の大学を持つ都市を対象に、学生の多様さや企業活動、魅力度、経済的負担、QS世界大学ランキングなどの項目を評価して世界ランキングを発表している。アンケート回答は10万件。
それによると、東京は企業活動で世界のトップとなったうえ、QS世界大学ランキングで4位、魅力度で6位に入り、総合2位を維持した。QS世界大学ランキングでトップ200に入った大学を3校持ち、卓越した学術拠点として思想家や学者、ユニークな人材を引き付けていること、QS雇用者調査において東京の大学が輩出する卒業生の質が雇用者から高く評価され続けており、若年失業率が2024年で3.9%と世界最良水準であることなどが評価された。
その一方で、経済的負担の高さや留学生数、都市人口に占める学生の割合、寛容性と包括性を示す学生の多様性に課題が残ると指摘されているが、クアクアレリ・シモンズのベン・ソーターシニアバイスプレジデントは「2033年までに40万人の留学生を誘致する国の野心的な計画でこの状況が将来、変わる可能性がある」とみている。
なお、QSは日本の4都市をランク付けしている。これまでは京都、大阪、神戸が1つの地域として扱われていたが、2026年からは京都と大阪が独立してランク付けされた結果、京都は18位、大阪は62位となっている。
<QSベスト学生都市ランキング2026>
1位 ソウル(韓国)
2位 東京(日本)
3位 ロンドン(イギリス)
4位 ミュンヘン(ドイツ)
5位 メルボルン(オーストラリア)
6位 シドニー(オーストラリア)
7位 ベルリン(ドイツ)、パリ(フランス)
9位 チューリッヒ(スイス)
10位 ウィーン(オーストリア)
参考:【QS Quacquarelli Symonds Limited】QS Best Student Cities 2026