リクルート進学総研では、高校生の進路選択の現状を明らかにするため、2019年に高校を卒業した男女を対象に、進路選択に際しての情報源、学校主催イベントについての調査を実施。その中で「オープンキャンパス」について調査した結果の一部を公表した。有効回答数2,819人。

 調査によると、大学の校風や雰囲気を感じた情報源となったのは「オープンキャンパス・学校見学」だったと79%が回答。オープンキャンパスの参加については、高校1年生の参加率47.3%、高校2年生71.5%、高校3年生71.4%で、高校2年時での参加率が最も高かった。2013年の参加率(高校1年生38.0%、高校2年生65.2%)と比べると、オープンキャンパスへの参加率は増加傾向にあり、参加時期の早期化も進んでいることがわかった。

 オープンキャンパスへの参加校数は平均3.9校で2013年の3.7校と比べ増加。参加校数の内訳をみると、大都市圏は“5校以上”参加が42.0%、大都市圏以外は 20.5%にとどまった。オープンキャンパスで知りたいことは、1位「キャンパスの雰囲気73.6%」、2位「学校で勉強できる内容68.7%」、3位「実際の授業の様子や雰囲気50.9%」、4位「入試の方法や難易度42.4%」、5位「立地やアクセスの仕方41.2%」だった。オープンキャンパスに参加してよかった点として、「施設・設備を見られたこと」「実習室や教室を見られたこと」などキャンパスを見られたこと以外に、「入試の説明」、「取れる資格・支援体制の説明」「奨学金の説明」があったことも挙げられた。

 また、志望校検討時に最も重視するのは、1位「学びたい学部・学科・コースがあること80.4%」、2位「校風や雰囲気が良いこと47.9%」、3位「自分の興味や可能性が広げられること46.6%」。男女別にみると、男女ともにトップは「学びたい学部・学科・コースがあること」であるが、男子の2位は「就職に有利であること44.4%」、女子は「校風や雰囲気がよいこと56.1%」と違いがみられた。

参考:【株式会社リクルートマーケティングパートナーズ】オープンキャンパス参加時期はさらに早期化 平均参加校数3.9校、役立ち度96%で増加傾向(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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