埼玉工業大学は、埼玉県深谷市が2019年6月27日に発表した「農業と最先端技術の融合」を目指す「アグリテック(DEEP VALLEY)集積宣言」に関して全面的に賛同。大学の教育・研究体制を活用し、支援していく方針を表明した。
深谷市では農業地域振興に取り組む中、名産の深谷ネギをはじめ首都圏では農産物出荷高が大きく、農業と食品製造業は、地域の核となる産業となっている。このような深谷市の産業の強みを生かし、アグリテック(農業×製造業・IT)関連企業の集積を図り、農業課題の解決、農業生産性の向上、“儲かる農業”の実現を図るため「アグリテック集積戦略」を策定した。
埼玉工業大学は、このアグリテック構想において、農業や食品に関する技術・経営面の専門家による学術的な知見を活かした支援、大学の研究設備の利用、学生の参画、産学官連携体制の構築など大学の様々なリソースを活用した支援を行っていく。当面は、2019年秋に行われるアグリテックビジネスコンテスト「DEEP VALLEY Agritech Award 2019」の開催と、農業課題・アグリテック関係のセミナーや講演会の開催に協力する予定。将来的には、アグリテック研究所(仮称)の設立を関係者と検討していくなど、アグリテック事業の展開に対応し必要な協力を順次進めていく考え。