温暖化やそれにともなうさまざまな気候変動が叫ばれる中、温室効果ガスである二酸化炭素の発生を抑制するために、化石燃料に替わるエネルギー資源の開発が求められています。筑波大学は、藻類バイオマスのエネルギー資源としての実用化に向けて、7月1日付けで「藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センター」を設立しました。
同センターの設立は、筑波大学の新たな組織のカテゴリーとして設置された「開発研究センター」制度の第一号。「開発研究センター」は、社会還元型の研究を推進しイノベーション創出を促進するために、外部資金等を事業運営費として、社会的要請の高い学問分野で共同研究開発を積極的に推進し、産学官の共同研究体制を構築する組織です。
藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センターでは、今後、再生可能エネルギーのシステム開発や、藻類バイオマスの排水処理技術、農業用飼料、化粧品、医薬品などへの応用を進められていく予定です。
※カーボンニュートラル
環境化学の用語で、一連の人為的活動の中で排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量であるという概念