東北大学は英語民間試験のTOEFLなどを提供する米国の教育試験サービス(ETS)と英語教育に関する連携覚書を締結した。東北大学は2020年度からTOEFLコンテンツを学士課程1、2年次の英語教育の中心に据える。ETSと日本の大学法人が連携協定を結んだのは初めて。
東北大学によると、世界の英語教育で基準として取り扱われているTOEFLコンテンツを活用することで、東北大学の英語教育のレベルアップを図るのが目的。入学後の学習進捗のモニタリングや評価手段に活用するほか、テストの波及効果に焦点を当てたカリキュラムや教育プログラムの改善について、共同研究を進める。
このほか、共同セミナーやワークショップをTOEFLの日本事務局となるCIEE国際教育交換協議会と連携して実施する。
米国ETSはアメリカ教育委員会、アメリカ大学委員会、カーネギー教育振興財団などによって1947年に設立された非営利団体で、ニュージャージー州プリンストンに本社を置く。TOEFLのほか、TOEIC、GREなどさまざまな試験を提供し、世界約180カ国で利用されている。
CIEE国際教育交換協議会は1965年の開設以来、日本における国際交流の草分けとして各種プログラムを運営しているのに加え、1981年から米国ETSの委託を受け、TOEFLの日本事務局を務めている。
参考:【東北大学】日本初、東北大学と米国ETSが英語教育に関する連携覚書を締結 -TOEFLコンテンツを用いた新しい英語教育が東北大学で始まります