関西大学初等部・中等部・高等部では、新型コロナウイルスの影響による2020年5月6日までの休校期間中、児童・生徒約1,150人を対象にオンラインによる遠隔学習を実施する。

 関西大学初等部・中等部・高等部では、2020年3月の休校期間中に、中・高等部の全学年および初等部の一部で開始したオンライン学習を、休校期間延長に伴い、4月13日から初等部の全学年にも拡大して実施する。学習形態は児童・生徒と教師による双方向型で、課題に取り組んだり意見を出し合ったりする。

 使用するツールは、オンライン会議システムのZoomやGoogle Classroomなど。初中高等部では先進的なICT教育を展開しており、初等部3年生以上および中・高等部生は一人1台のiPadまたはMacBookを個人で所有。初等部1・2年生については学校から貸出対応を行い、全学年においてオンラインツールを駆使した遠隔学習ができる環境を整えた。

 予定しているオンライン学習の実践例として、初等部は、読み聞かせ動画(YouTube限定配信)の活用、英語のスキット練習(話す、聞く、書く能力を鍛える)動画の配信など。中・高等部は、Google Classroomを利用した教材(動画も含む)提示と課題提出、Quizletを使用した基本英単語・フレーズ練習のほか、ラジオ体操の練習成果を動画で撮影して提出するなどユニークな課題もある。

 関西大学初等部は、国内の小学校で最初のアップル認定校「Apple Distinguished School(ADS)2018-2021」。テクノロジーを活用した革新的な取組みを展開している教育機関が認定され、初等部が実施している研究発表会には全国から毎年800人以上の参加申込があるなど、「思考力の育成」を軸にした教育は多くの注目を集めている。また、中・高等部においても思考を深めるためのツールとしてICT機器を活用しており、探究能力やコミュニケーション能力の育成を進めている。

参考:【関西大学】関西大初等部・中等部・高等部が休校期間中のオンライン学習を実施

大学ジャーナルオンライン編集部

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