麻布大学はオンライン授業の運用とICT環境の強化に向け、国内の大学として初めて「G Suite Enterprise for Education ※」を導入。2020年7月31日から利用を開始した。

 麻布大学は、新型コロナウイルス感染防止対策として、2020年年3月から学生のキャンパスへの入構制限を行っている。そのため、4月から全学部・全学科と大学院(2専攻)では、Googleが提供する教育と学習用の高水準の生産性向上ツールセット「G Suite for Education」を使用し、遠隔式授業を実施してきた。

 しかし新型コロナウイルスが蔓延する状況を考慮すると、オンライン授業継続の必要性は今後もさらに高まっていくと考えられる。そこで国内の大学として初めて、これまでの「G Suite for Education」を上位アップグレードし、高度なセキュリティ、詳細な管理、充実したオンライン授業などを実現する「G Suite Enterprise for Education」の全学導入に踏み切った。

 今回の導入により引き続き大規模なオンライン授業や会議に最大250名までの同時参加が可能になった。また、1科目で約150名が受講する獣医学部獣医学科の講義においても、すべての履修学生が充実したオンライン授業を受講できる。これにより、全教職員(非常勤を含む)と学生がより安全で充実したオンライン環境が整備された。

 麻布大学は2020年に創立130 周年を迎える。現在Society 5.0時代に向けた人材育成の強化として、全学共通のデータサイエンス教育の推進を中核とした教育改革プロジェクト『麻布未来プロジェクト130』を展開しており、今後も最新の情報ツールを全学的に有効利用していく。

参考:【麻布大学】麻布大学、オンライン授業を運用強化」 国内初の「G Suite Enterprise for Education」(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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