立教大学経営学部のデータアナリティクスラボは、2020年度経営学部新入生および新2年次生を対象としたオンライン授業に関する学生意識調査を行い、その結果を公開した。

 今回の調査は、新型コロナウイルス感染症の広がりを受けて導入された大学のオンライン授業に対する経営学部生の実態を把握し、秋学期以降の学部運営およびオンライン授業設計に活用することを目的に実施された。1年生341名(有効回答率89.3%)2年生286名(有効回答率97.6%)。

 調査によると、春学期を振り返り、「双方向型授業に対する満足度は高い(新入生73.9%、2年生59.4%)」一方、「一方向型授業の満足度(新入生35.2%、2年生49.7%)や課題のみの授業に対する満足度(新入生22.0%、2年生27.2%)はやや低い」傾向がみられた。経営学部のコアカリキュラムである双方向型科目「ビジネス・リーダーシップ・プログラム※」の授業満足度は、コロナ禍前の2019年に行われた対面授業より3.0ポイント以上アップ。教育効果も2019年の対面授業より高かった。

 新入生に大学生活の不安について、入学時と春学期終了時に聞いたところ「大学の授業でのグループワークに対する不安」は入学時51.5%だったが春学期終了時には24.5%まで減少した。入学前53.4%だった「大学の友人との対人関係・コミュニケーションに対する不安」は春学期終了時は42.7%とやや減った。一方「健康被害を被ることなく受講できるかに関する不安」に関しては38.6%から43.2%と増えている。

 秋学期に向けて聞くと、小規模型・双方向型授業は対面授業を希望する割合が高い一方、大規模型・一方向型授業はオンライン継続を望む割合が高かった。また、オンライン授業に対する前向きな意向を高めるには、授業内での質問しやすさや大規模授業における学生アシスタントの体制強化など「インタラクティブ性を高める」授業設計が必要なことがわかった。

 経営学部では、今回の調査結果を受け、秋学期以降のオンライン授業において学生へのフィードバック機会を積極的に取り入れる方針を定め、各科目の準備を進める。また、アフターコロナ時代を見据え、オンライン学習とオフライン学習を組み合わせた「ブレンディッド・ラーニング」の導入に向けた具体的な検討も進めていく予定。

※「ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)」はリーダーシップやコミュニケーションの能力を段階的に養う少人数での体験・実践的カリキュラム。経営学部では、2018年にデータに基づく教育の質保証・向上を目的としてデータアナリティクスラボを開設し、主にBLPにおける学習データを収集・分析して学習効果を可視化し、授業改善やカリキュラム改革に向けた提言を行っている。

参考:【立教大学】立教大学経営学部がオンライン授業に関する学生意識調査の結果を公開 双方向型オンライン授業の授業満足度は、去年の対面授業を上回る結果

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大学ジャーナルオンライン編集部

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