英語教員を目指す学生が習得すべき共通の教育内容を示すコア・カリキュラム試案を、文部科学省が公表したのを受け、東京学芸大学は東京都千代田区霞が関の文科省講堂で「英語教員の英語力・指導力強化のための調査研究事業」シンポジウムを開きました。
シンポジウムでは、出口利定東京学芸大学学長、小松親次郎文科省初等中等教育局長のあいさつに続き、第1部報告会で茂里毅文科省教職員課長が「これからの学校教育を担う教員の資質向上について」、鈴木渉宮城教育大学准教授らが「小学校外国語活動に係る教職課程及び中・高等学校教員の教職課程におけるプログラム、 教員研修の調査分析の報告」、粕谷恭子東京学芸大学調査研究事業統括らが「[小学校]効果的な教職課程及び教員研修におけるモデル・プログラムの提案」、東京学芸大学の馬場哲生さんらが「[中学・高校] 効果的な教職課程及び教員研修におけるモデル・プログラムの提案」と題して報告しました。
第2部は「提案された英語教育のコア・カリキュラムをどう生かせるか、課題と期待」と題してパネルディスカッション。粕谷恭子東京学芸大学調査研究事業統括をコーディネーターに小原芳明玉川大学学長、関屋康神田外語大学教授、浦島容子滋賀県高島市教育委員会主監が意見交換しました。
文科省によると、コア・カリキュラム試案は小学校の教員養成で授業設計、指導技術の基本を身につけ、中高の教員養成で英検準1級レベルの英語力を習得することを目標としています。文科省は審議中の次期学習指導要領で小学校高学年の英語授業を予定していることなどから、教員の資質向上を目指して試案をまとめました。