桜美林大学は、2020年度秋学期からインターネットでキャンパスの混雑度合いを確認するサービスを開始する。新型コロナウイルス感染症に対し可能な限り安全なキャンパス環境を作るため、学生、教員、職員が協力して取り組む。
秋学期スタートに際し入構制限を解除する桜美林大学では、ウイルス感染防止策として学生、教員、職員が守るべき9つのルールを「桜美林大学コミュニティ・スタンダード」として定めた。検温やマスクの着用、こまめな手洗いなどに加えて義務化したのが、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」と桜美林大学専用アプリ「OBICON(オビコン)」のスマートフォンへのインストールだ。
もともとOBICONは教室等に設置されたビーコンにより教室内の学生(OBICONをインストールしたスマートフォン)を検知し施設の利用状況を収集し、学修量を「見える化」するスマートフォン用アプリとして開発された。今回始まるサービスはこの機能を使い、5つのキャンパス(町田、新宿、プラネット淵野辺、東京ひなたやま、多摩)の教室、食堂やラウンジといった施設の混み具合を3段階で確認できるようにした。さらにPCブラウザを利用すると教室・施設の利用者の推定人数も見ることが可能だという。
桜美林大学は、この仕組みを活用して自主的に3密を避け、安全なキャンパス環境の実現に向けて努力していくとしている。