東京工業大学は、2016年4月1日付けで、研究体制を集約し、研究力のさらなる強化に向けた約180名の研究者を擁する「科学技術創成研究院」を設置したと発表。

 「科学技術創成研究院」には、現行の研究に関わる組織を再編成し、新たなミッションを担う研究所・研究センターを設置するとともに、最先端研究を小規模のチームで機動的に推進する「研究ユニット」を10個設置。「研究ユニット」は卓越したリーダーが”尖った”研究を大きく育てるための仕組みという。

 東京工業大学では、これまで、教員個人の研究室、ミッションに基づき組織的な研究を行う研究所・研究センター、政府大型資金に基づき特定の分野で世界トップレベルの研究を行う研究拠点組織の3つの体制で進めてきた。しかし、複雑化する社会の要請や異分野にまたがる課題の増大に対応し、新たな分野や融合分野にスピーディに取り組むより柔軟な研究体制の構築が求められるようになったため、今回の改革で、研究者の連携や配置をより機動的かつ柔軟に行い、外国人教員も含めた異なる専門の研究者がチームを組んで研究できる体制や仕組みを導入した。今回の改革により、基礎研究の推進に加え、将来の産業の種や社会の課題解決につながる研究の強化を目指す。

大学ジャーナルオンライン編集部

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