学校法人立命館とatama plus株式会社は、2020年12月22日、AIや学習データ等を活用した高大接続、入試企画の検討に関わる連携協定を締結。新しい高大接続と入試の在り方を考える共同研究会を立ち上げた。

 立命館とatama plusが共同研究会を立ち上げた背景には、現在の入試制度など教育を取り巻く様々な課題がある。試験当日の対象科目の点数のみで評価されることが多い現在の一般入試制度では、大学側は入学後に必要となる学力を十分に測れているといえない。その結果、高校範囲までの基礎学力の不足が原因で大学入学後に授業についていけない学生が社会問題となっている。
立命館においては、現行の学内推薦入試で調査書における全科目の評定平均値を主な評価軸としており、特に理系学部で、入学後に特に求められる基礎学力との接続が必ずしもできていないという課題を抱えている。

 もうひとつの大きな課題が、筆記試験を指定日に会場で実施するという入試形式だ。従来から問題となっていた受験生の居住地による入試機会格差がコロナ禍により深刻化。立命館では他大学に先駆けて全国に受験会場を設けてきたが、コロナ禍により会場試験の定員減を求められる中、既存の会場実施という形式そのものを見直し、次世代の入試形式を検討することが急務となっている。

 立命館とatama plusはAIや学習データなどのテクノロジーを活用することでこれらの課題に対応するため、連携協定を締結し共同研究会を設立。新しい高大接続および入試のかたちを追求する。共同研究会では、2021年1月から、立命館大学に進学する附属校生を対象に、生徒一人ひとりに“自分専用カリキュラム”を作成するAI先生「atama+」を活用した大学入学前基礎学力定着の実践研究を開始。さらに、探究型学習等により培った力と基礎学力を共に評価できる新たな入試企画の検討、すべての生徒に公平平等に入学の機会を提供するオンライン入試のプラットフォームの開発を進めていく。

参考:【atama plus株式会社】立命館とatama plus、 AIや学習データを活用し、新しい高大接続と入試の在り方を考える共同研究会を設立 2021年1月より、附属校でAI先生「atama+」を活用した新しい高大接続の実証を開始

大学ジャーナルオンライン編集部

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