九州大学は、and factory株式会社と株式会社BIJが2016年8月上旬に開業するIoT体験型スマートホステル「&AND HOSTEL(アンドホステル)」において、産学連携によりIoTプラットフォームの構築などで協力する。
国家戦略特区である福岡市に開業予定の「&AND HOSTEL」は、近未来のIoT空間を楽しめる体験型宿泊施設。最先端のIoTデバイス開発を行っているソニー株式会社をはじめとする企業の協力の下、スマートキー「Qrio Smart Lock」、スマートフォンと連動するロボット「BOCCO」など、10種類のIoTデバイスを組み込んだ客室やダイニングカフェを設置。個々に開発されたデバイスを1ヶ所に集結させた「日本初のスマートホステル」として、宿泊自体がひとつの観光目的となるよう価値を創造。主に訪日外国人の長期滞在需要を見込んでいる。
今後は、IoT領域に対しての研究を幅広く持続的に行っている九州大学大学院福田晃主幹教授の協力の下、産学連携を図り、一つのアプリケーションで全てのIoTデバイスを操作できる“IoTプラットフォーム”の開発を行う予定だという。
なお「&AND HOSTEL」はIoT技術開発のテストマーケティングの場としても活用する予定で、参画メーカー各社に宿泊期間で得られたユーザーデータをフィードバックする。九州大学をはじめ、福岡市を拠点とする研究機関・NPO法人・企業と連携を図り、新たなIoTプラットフォームの構築やビジネスモデルの創出を目指す。
産学連携にあたり福田主幹教授は、「福岡は、国家戦略特区であり、また、日本のアジアからの玄関口です。このような中で、IoTを利活用する本事業は、日本のみならず世界に向けて大きなイノベーションを牽引する実証実験の場であると高く評価しています。また、産学連携が必要不可欠です。私も大いに貢献できればと思っており、いまからわくわくしています。」と意欲を見せている。